Dolaの観劇・鑑賞日記

演劇やアートに心ときめく日々の記録です

5月の観劇・鑑賞

🎨鏑木清方』展

2022.05.03  東京国立近代美術館

閉幕間近な「鏑木清方展」へ。2時間待ちでしたが当日券で観られました。

美人画《築地明石町》はやはり必見でした!絵の前に立つとよき香りにに包まれるよう。

日常生活にまつわる作品も多く、鰯売りの少年と買い手の女性を描いた《鰯》は昔の人情が感じられ、心が緩やか~に。

 

📷『写真と絵画・セザンヌより~柴田敏雄鈴木理策』展

2022.05.04  アーティゾン美術館

2人の巨匠の写真展ですが、思いがけずセザンヌの良さに気づきました。感じたことをキャンバスに乗せていくとき、目に映る形をブロックのように捉えて、感覚の再編集をしている気がします。

 

📷大杉隼平写真展『KAMIKATSU』

2022.05.08  代官山ガレージ

里山の葉や花を料理のつまものに商品化したことで有名な、徳島県上勝町の日常を撮られた展覧会。

高齢の方たちが仕事をなさっている表情や、懐の深い自然の光景に引き込まれ、大杉さんの真摯な眼差しに感動しました。

 

 

📺NHKドラマ『海の見える理髪店』

2022.05.09

荻原浩原作の小説をドラマ化。静かな海辺で理髪店を営む老人と青年のお話。

映画『のさりの島』で共演された柄本明さんと藤原季節さんの会話に、ぐっと心をつかまれました。人が生きることは哀しいことも多いけれど、素晴らしいんだ!!と。

長い年月を経て、お互いに名のらなくても通じ合うものがあるのですね。

水野美紀さんのきっぷのよさも、魅力的でした。

 

🎨『琉球展』

2022.05..24 東京国立博物館

衣裳が美しかったです。中国や日本の伝統柄の組み合わせや、気候に合う素材で織りあげた独特の風合い。ノロ(神女)の上着ハビラハギギンのデザインは、クリムトの絵のようでした。

"沖縄”として太平洋戦争以後の歴史は学ぶ機会がありますが、展覧会を観ていると"琉球”は独自の文化をだったと実感します。私自身の資料として、首里城公園のサイトから引用します。

琉球王国とは、今から約570年前(1429)に成立し、約120年前(1879)までの間、約450年間にわたり、日本の南西諸島に存在した王制の国のことである。

北は奄美諸島から南は八重山列島までの琉球諸島には、約3万2千年前から人類が住んでいたことがわかっている。琉球諸島には、先史時代を経て、日本の鎌倉時代に当たる12世紀頃から一定の政治的勢力が現れはじめた。各地に「按司あじ)」とよばれる豪族が現れ、彼らが互いに抗争と和解を繰り返しながら次第に整理・淘汰された。やがて、1429年尚巴志(しょうはし)が主要な按司を統括し、はじめて統一権力を確立した。これが尚家(しょうけ)を頂点とする琉球王国の始まりである。

https://oki-park.jp/shurijo/about/186

この第二尚氏王統は、初代国王尚円(しょうえん)から数えて19代目の国王の尚泰(しょうたい)時代まで(約400年)続いた。その間、1609年に日本の薩摩藩が3000名の軍勢をもって琉球に侵攻し首里城を占拠した。それ以後270年間にわたり琉球王国の表向きは中国の支配下にありながら、内実は薩摩と徳川幕府の従属国であるという微妙な国際関係の中で存続していた。しかし、やがて日本の明治維新により成立した日本政府は、1879年(明治12)軍隊を派遣し首里城から国王尚泰(しょうたい)を追放し沖縄県の設置を宣言した。ここにおいて、琉球王国は滅亡した。

音声ガイドは仲間由紀恵さんと津嘉山正種さん。仲間さんは王朝の高貴な女性を想像させる凜とした声で、津嘉山さんは村のおじいさんが子どもたちに語るような間合い。お2人とも素敵でした。

www.tnm.jp


🎞映画『トップガンマーヴェリック』

2022.05.31  イオンシネマ

観ました!!スピード感にぐるぐると巻き込まれる。スゴい映像技術ですねえ。

音楽もよかったです。デヴィッド・ボウイまで聴けてびっくりしました。

レディ・ガガのエンディング曲はのびやかで後味すっきり♪

映画『トップガン マーヴェリック』公式サイト