3月の観劇・鑑賞
🎪舞台『冬のライオン』
2022.03.03,10 東京芸術劇場
佐々木蔵之介さんVS高畑淳子さんのパワーが炸裂していました!
勢力者ヘンリーと広大な土地を持っていたエレノアの濃い夫婦。それぞれの表情に権謀術数を巡らせてきた人生が漂い、コメディ要素もこの2人がしかける罠のようで、素直に笑っていいものか惑わされてしまいました。
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「冬のライオン」は、12世紀のフランスとイングランドをまたぐ権力争いが激しかった時代の話です。
エレノア(エレオノール・ダキテーヌ)は欲に素直でエネルギッシュな女性。2人が結婚したのはエレノアが30歳、ヘンリーはなんと19歳の若さだったといいます。晩年のいざこざも、エレノアには血を沸き立たせる楽しみではなかったかな?
一方のヘンリーは若いアレーを寵愛するも、自らで限界を感じる時期なのでしょう。息子たちからも妻からも背かれて状況は惨めですが、それも人生だと受け止めて運命を楽しんでいたふうにも感じました。うん、佐々木蔵之介さんが巧みなのですね。
さすがベテラン!人間のたくましさや面白さをたっぷり見せていただきました🎭
🎨『ミロ展~日本を夢見て』
2022.03.01 bunkamura
浮世絵や瀧口修造との交流など、ミロと日本の関わりを丹念に追う展示。
ミロの絵は色やカタチが好きなのですが、日本の書画の影響という黒く太い筆づかいが印象的。黒い地平線(水平線)の3連作は初めて観ましたが、東洋哲学の世界のようでした。
🎨『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』
2022.03.08 目黒区美術館
木村伊兵衛 が1953、54年に撮ったパリ。古い建物の質感や女性たちの華やぎが素敵でした ブレッソンやドアノーと親しかったそうですが、同じ街の光景も少し空気感が違う気がします。色の際立たせ方が独特で、異邦人が見たパリということかしら。
🎨『奇想のモード』
2022.03.08 東京都庭園美術館
シュールレアリズムがモードに及ぼした影響を中心に、数々の衣裳やアクセサリー類が並ぶ。庭園美術館のアールデコの内装にマッチして、この会場だからこそ生きる展覧会だと思いました。
クリエーターたちの想像力は無限。そして、それを纏った人たちのチャレンジングな意識にも脱帽しました。
レディガガが愛用している館鼻則孝さんデザインのヒールレスシューズも、キラキラと✨
👓村上春樹ライブラリー(早稲田国際文学館)
2022.03.11 早稲田大学
早稲田キャンパス内の4号館を隈研吾さんが改修し、2021年10月1日にオープンした文学資料館。ゆったりした空間で、本を読むことができます。
村上春樹さんの作品に登場する羊男の絵もありました。
久しぶりに早稲田のキャンパスを訪れましたが、なんだかキレイで不思議な感じさえしました。私の学生時代はタテカンで埋め尽くされていたのにね~。