Dolaの観劇・鑑賞日記

演劇やアートに心ときめく日々の記録です

8月の観劇・鑑賞

🎪観劇『人生がはじまらない』

2022/08/05、07

新宿シアタートップス

安西慎太郎さんが演じる青年の、感情を噛み殺してやっと立っているような姿に胸がつまりました。 彼には優しい雨が降り注ぐのでしょうか。

暗闇に光る安西さんの眼を想い出すほどに、迷路に入り込んでしまいました。

別途にまとめます。

🎪観劇『クアンタム TIMESLIP小金丸』

2022.08.11  紀伊國屋ホール

少年社中公演39回公演

数学オリンピックの経験をもつ3人が再会し、100年後の世界に飛ばされてしまった!!

少年社中らしい冒険と友情、そして人間愛のあふれる舞台。

劇団員の井俣太良さんの熱演が素晴らしく、筋の通った人間の姿が鮮やかでした。

コンピュータの精度があがり、現代は数学的な「確率」に振り回されている。

天気予報、株価、選挙、受験する学校を決めるのさえ「確率」に頼りすぎだね。

手塚治虫さんのマンガのように、Technologyを使っているつもりが、数学的なシステムに使われているのかもしれない。

紀伊國屋ホールのこじんまりした劇場だからこそ、少年社中のメッセージが響く。

人間の未来は、

確率では導き出すことができない!

 

🎨美術展『ボストン美術館展 芸術×力』

2022.08 東京都美術館

「芸術と力」というテーマに考えさせられました。

ナポレオンの肖像画の衣装が豪華で実際に眩しかった!!皇帝という権力を得て、今度は美の力で人々の心を征服するかのようでした。

美を創ることは武力や頭脳があっても難しい。だからこそ権力者は美を手に入れたいのでしょう。そして、美を見せつけられると民の心も揺り動かされるのかもしれない。

里帰りした《吉備大臣入唐絵巻》《平治物語絵巻三条殿夜討巻》は1人1人の表情や動きが細かく描かれ、歴史ドラマに引き寄せられました♪

 

🖼写真展『メメント・モリと写真』

2022.08

東京都写真美術館

メメント・モリは「死を想え」を意味する言葉。

TOPコレクションが中心でキャパ、ユージン・スミス、ジャコメッリ、サルガド、澤田教一などの名作に一気に触れることができました。

共通して感じたのは生命へのゆるぎないリスペクト!

 

🖼写真展『アヴァンガルド勃興~近代日本の前衛写真』

2022.08

東京都写真美術館

1930年代から40年代頃の"前衛”が揃い、なんだか懐かしい気がしました。

シュールレアリズムや抽象美術に影響を受けた写真の潮流など、私自身が好きな時代なのだなあと思いました。

 

特に安井仲治さんの写真に惹かれましたが、この写真家は森山大道さんが敬愛され『仲治への旅』も出されているそうです。探してみよう。

 

🎪観劇『生き残った子孫たちへ 戦争六篇』

2022.08
劇団チョコレートケーキ

「生き残った子孫たちへ」と題した、日本の戦争にまつわる6作品の連続上演。
今回は以前に観劇した2つを配信で観ることにして、劇場では4作品を。
被害者の立場も加害者の立場も何もできなかった・しなかった立場もその時の人間の感情や欲求が描き出され、どの作品も観た後はかなりズシッときます。。
コロナに用心しつつ、東京芸術劇場の席はしっかり埋まっていました。

🌿観劇作品:日本が置いた朝鮮総督府の検事たちのドラマ『追憶のアリラン』、太平洋戦争末期の沖縄戦を描く『ガマ』、人間魚雷回天をめぐる『〇六〇〇猶二人生存ス』、広島で被爆した女性たちの葛藤を題材にした『その頬、熱線に焼かれ』
 

🎨展覧会『李 禹煥』展

2022.08 新国立美術館

李禹煥(リ・ウファン)の作品は、直島にある李禹煥美術館で魅了されました。

石や鉄板を使う彫刻というか空間に最初は混乱しましたが、ずっと観ていると自分の内部と呼び合うような気持ちに。 イラストの鑑賞ガイドもよかった。

 

美術館の屋外展示≪関係項/アーチ≫ アーチの手前と向こうの世界の境界。六本木の街の向こう側へ導かれます。

 

美術館の屋外にも展示

 

🎨展覧会『ルートヴィヒ美術館展』

20世紀から現代までの様々な作品を堪能しました。

今まであまり接してこなかったのでドイツ・モダニズムが新鮮。

ピカソの所蔵点数が世界3位の美術館だそうで、今回展示された中でも反戦をテーマにした《アーティチョークを持つ女》は素晴らしかった。

 

国立新美術館は建物も見応えがあります。