Dolaの観劇・鑑賞日記

演劇やアートに心ときめく日々の記録です

ブライアン・イーノ展の心地よい空間で

京都中央信用金庫 旧厚生センター

ブライアン・イーノの個展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」。京都だけの開催なので、祇園祭で街が賑わう前にと7月上旬に行ってきました。

音、光、映像が静かに変化しながら創りあげる5つのインスタレーション
なんて素敵な感性なの~!とひたすら思いながら作品の空間にゆったりと。もともとはイーノが参加していたロックバンド・ロキシーミュージックのファンでして、彼がプロデュースしたデヴィッド・ボウイU2のアルバムも好きで、音楽家としての興味をもっていたのですが・・・♬ 
今回の作品は光の波長と音の響きが心地よく溶けて、全身に染みこんでくるようでした。
 
≪77Millon≫ 
 
4種類のサイズの映像が計13個配置され、それぞれがゆっくりと変化する。組み合わせは77万通り。広い室内に置かれたソファに身体を沈めて、移ろう時代を眺める感覚になりました

 

≪Face to  Face≫ 

ポートレイトが別人の顔へ次々に変化する。毎秒30人ずつ、総計3万6000人の顔とか。「似ていてもそれぞれ違う人間なのだ」とは思う。でも、ずっと観ていると「人類というカテゴリーで括れば、老若男女はみんな同じだったのだ!」という気持ちになったり。

 

≪LIght Boxes≫ 

室内に置かれた半透明のボックスが色を放ち、その色が変化する。四角い形からのでマークロスコやバーネットニューマンを思い出します。

≪The Ships

写真のCDは作品で使われた音源です。≪the ships≫は暗い大きな部屋にスピーカーが置かれ、椅子に座って音や音楽を聞くインスタレーション

タイタニック沈没や第一次世界大戦をモチーフに、「傲慢さとパラノイアの間を揺れ動き続ける人間」をコンセプトにした作品だそうです。やはり音楽が心地よい~

 


コラボの和菓子は老舗の鍵善良房さん特製で、洲浜と落雁でできてます🥰
 

同時期に京都では 鋤田正義さんがデヴィット・ボウイと京都を撮った写真展が開かれていました。

町家を散策するボウイ、正伝寺の静けさに包まれるボウイ、どんな姿も絵になりますね。